23日に行われるプロ野球ドラフト会議。指名の可能性がある、高知県内の注目選手を取材しました。

◆2025年夏 高知大会決勝
「左中間へのあたり、レフトへのヒットとなりました」

明徳義塾高校3年、藤森海斗選手。チームの主軸として活躍しました。侍ジャパンU‐18日本代表にも選ばれた藤森選手。ドラフトでの指名が期待されています。

(明徳義塾3年 藤森海斗 選手)
「ずっとプロ野球選手を目指してきたので緊張しています」

藤森選手は北海道出身。社会人野球でプレーした父、塁さんの影響で小学1年生の時に野球を始めました。2つ上の兄と試合中に口ゲンカをするほどの気の強さを持っていたといいます。小学生の北海道選抜に選ばれた藤森選手は、大きな決断をします。

(明徳義塾3年 藤森海斗 選手)
「地元の中学だと本気で野球ができないと思っていたので、それなら明徳でやった方がいいと思い、明徳を選びました。ふだん家事を親にやってもらっていたので、自分でやらなくてはいけないので苦労しました」

「強いところでやりたい」、「上手くなりたい」という強い覚悟を持ち、中学生で高知にやってきた藤森選手。6年間寮生活を送り、野球に取り組む姿勢や人間力が鍛えられたと言います。

(明徳義塾3年 藤森海斗 選手)
「中学3年生のけがのときが一番苦しかったです。中学のときにキャプテンを任されていたので、けがをしていた分プレーで見せられなかったので、どうチームを引っ張っていけばいいのか分からなかったけど、そういうところは人間的に成長できた部分ではあります」

野球やチームに対してひたむきに向き合う姿は、馬淵史郎監督も評価しています。

(明徳義塾 馬淵史郎 監督)「親元を離れて明徳に来て、『プロに行きたい』という気持ちで頑張った結果が、指名されるかどうかわかりませんけど、ドラフト候補になっていると思いますし、取り組み方は非常にいいですよ、野球に対しての」

藤森選手の強みは走攻守のバランス。打撃では勝負強さが持ち味です。2年生の夏から主軸に入ると、

◆2024年夏 高知大会決勝

準決勝や決勝の勝負どころでタイムリーヒットを放ち、チームを甲子園に導きました。そして走力も——。

◆2025年夏 高知大会決勝
「バッターは4番の野本。ランナースタート!延川2塁送球!タッチはできません。盗塁成功。2アウトランナー2塁です」

さらに、本職であるキャッチャーを中心に、内野、外野、どこでも守ることができるのも藤森選手の長所です。ユーティリティ性を武器にプロ入りを目指しています。

(明徳義塾3年 藤森海斗 選手)
「そこ(ドラフト会議)で人生が決まる部分もあるので緊張しています。中学から明徳義塾に入れてくれたのもありますし、大事な試合とか来てくれたので感謝しています。プロに入って結果を出して親孝行したいです」

運命のドラフト会議は23日、開かれます。