思いがけず「妊娠」した場合、22週未満までに「産む」「産まない」を決める必要があります。「産まない」と決めた場合には「人工妊娠中絶」となりますが、「産む」場合でも母親や父親の置かれた状況によって必要な支援は変わってきます。

例えば自分で育てられない場合、「里親が自分の家庭に迎え入れて養育する」里親制度や、「実の親との法的な関係を解消し、育ての親と子どもが実の子と同じ親子関係を結ぶ」特別養子縁組制度など、さまざまな選択肢があります。


施設長の武樋保恵さんは、「乳児院の運営や里親支援などにも取り組む自分達だからこそ、できる支援がある」と考えています。

「ひとりぼっちにしないとか、いろんなサポートがあるんだよということも、うちはお伝えできるのかなと思っていて、産むという選択をした後のサポートも、児童家庭支援センターもありますし、産んだけれど育てることができないという場合には、里親制度の方につなげることもできますし、いったん考える時間が欲しいということであれば、乳児院でお預かりすることもできますので、その後の支援というところを考えていくと、全てがつながるということで妊娠相談を始めたことは大きいと思っています」(施設長 武樋保恵さん)