新型コロナの第8波が本格化する中、全国的にインフルエンザとの同時流行も懸念されています。こうした中、子どもたちは来週から新学期を迎えます。専門家は「基本的な感染防止対策をした上で、子どもたちの日常生活を維持することが大切」だと話します。
(高知県感染症対策協議会 会長 吉川清志 医師)
「これからもお正月休みの影響はもう少し続きますし、3連休があるのでその影響も一週間ぐらい続きますのでそれを見て感染者がどのくらいになるのかを気を付けないといけない。いまごろから一週間ぐらいがピークになる可能が高いのではないか」
県感染症対策協議会会長の吉川清志医師はここ数日の感染状況について想定の範囲内だとしたうえで、今後はインフルエンザとの同時流行に注意が必要だと話します。
(高知県感染症対策協議会 会長 吉川清志 医師)
「これまでの過去の2シーズンはほとんどインフルエンザの患者は出ていなかったが、今シーズンは関東地域では12月に定点あたり患者は1人になったし(流行開始レベル)、(県内でも)1月1日から3日の急患センターでインフルエンザの患者が30人ぐらい来たと聞いている。これまでの2シーズンにはなかったこと。やはり一定程度のインフルエンザの流行はあるんじゃないかと思います。コロナの感染対策とインフルエンザの感染対策は同じですのでマスクをする、手洗いをする、規則正しい生活をすることが一番。次に、熱が出たときにはこれまではコロナを疑って検査をしたが、コロナとインフルエンザを両方検査するようにしないといけない時期がくる可能性があります。検査をしてどちらかの病気がわかったら早くそれに対する治療をする。検査して陽性になったら自分で隔離した状態をつくって広げないことも大切」
また、新型コロナについては、2回目の感染の可能性も十分にあると指摘します。
(高知県感染症対策協議会 会長 吉川清志 医師)
「インフルエンザに毎年かかる方もいる。免疫が落ちてくれば、新しい変異株が出てくれば2回かかる人もいる。かかった時にはその時の対応をしてくださればよろしい。かからないようにするには結構難しい状況になってきている」
第8波が本格化する中、来週には新学期がスタートします。吉川医師は子どもたちの日常生活を維持することが一番大切だと話します。
(高知県感染症対策協議会 会長 吉川清志 医師)
「いまの状態になるとコロナはインフルエンザと同じような感じで若い人たちにとっては感染してもそれほど重症にはならない。かからないように注意はするが、かかった時には普通に風邪と同じような治療をして治るのを待つ。過度に制限を強くしないで普通の生活をしながら、やっぱり子どもたちの日常の生活ってすごく大切ですので、かかったときにはすばやく対応をするということでいいんじゃないかと思う」
何度も押し寄せる感染の波。感染を未然に防ぐのはもはや難しい状況にあり、感染した場合にどう対応するかが重要だといいます。
(高知県感染症対策協議会 会長 吉川清志 医師)
「やっぱり過去にも同じようなことが起こってきて、何年かしているうちにみんなが免疫を持ってインフルエンザのようになってきた。今のコロナウイルスは風邪のコロナウイルスはいっぱいあって、風邪になっていく過渡期に今あって、だいぶピークにはなってきているけれど重症化(する割合)が落ちてきたのでそういう方向にはいきます。感染することがいけないのではなくて感染してもちゃんと治るしそれほど心配しなくていい。行動制限を強くしすぎると日常生活がこまる。子どもたちは成長過程にあり制限を強くしすぎたら心や体の成長に影響が大きい。感染してもいい、一定の感染防止対策をしつつ厳しくしすぎないで」