新型コロナウイルスについて高知県内で新たに1145人の感染が確認されました。県は、今後さらに感染が拡大するとみていて、対応の目安を上から2番目の「対策強化」に引き上げました。
(濵田省司知事)
「対策強化、イメージカラーが紫。6段階の上から2番目のステージに引き上げることにいたしました」
第8波の感染拡大を受けて県は21日、対策本部会議を開きました。病床占有率が51.1%と50%を超えたことに加え、「直近1週間の70歳以上の新規患者数」が、指標となる630人以上となったことから、県の対応の目安を上から2番目の「対策強化」に引き上げました。ただ、救急搬送困難が増えているものの、救急外来に患者が殺到している状況ではない。業務の継続が困難となる事業者が多数発生するまでには至っていないことなどから、国の分科会のレベルでは3段階の2番目=「感染拡大初期」にあたるとし、会食やイベントなどへの制限は行わないということです。
(濵田省司知事)
「会食や旅行、イベント、こういった社会経済活動を一律にやめてしまうということではなく、ワクチンの接種をすすめる、あらかじめの無料の検査などで陰性を確認する。そういったプロセスを経て、社会経済活動そのものをはできるだけ実施していく。感染拡大防止との両立を図っていく」
また年末年始を控え、医療のひっ迫を回避するため、今月26日から症状がある人を対象に抗原検査キットの無料配布が行われます。
そして、JR高知駅前に抗原検査センターが24日に再び設置されます。高知龍馬空港や、高知市中心街の検査センターでも年末年始に検査を受けられるということです。