事件後の生活…思い出の場所は悲しみが大きく
忠さんは、事件後の生活についても語ってくれました。
「今まで、近所の方と顔を合わせれば、お互い『おはようございます、こんにちは』という感じで、挨拶はできたんですけど、やはり事件後はですね、お互いに顔を合わせても『何を話せばいいのだろう』という感じで…ちょっと遠くで目が合えば、会釈するぐらいで、話をもせずに別れていく。 当時はそれでも良かったかなとは思っております」
また、忠さんは、家族についての思いも語りました。妻は、事件後もそれまで通り、洗濯や掃除をしながら、聡美さんのきょうだいに笑顔で語りかけていたといいます。そんな妻の姿を見た忠さんは、息抜きにと、外出を提案しました。しかし…
「(妻は)「『この近くは、娘といろいろ行っているから気分転換になるより、悲しみが大きくなる。 気分転換にはならないよ』と」

忠さんが提案した場所の中には、親子でよく足を運んだショッピングモールもありました。妻と聡美さんは、よく雑貨屋さんや洋服を見に訪れていました。
「私は、どうすればいいのかなと悩みながら、結局のところ、あまり助けることができなかったかなという思いが、大きいです」
犯人がつかまらない中、北口さんたちは“二次被害”にも悩まされました。
【中編】「入信すれば解決」「加害者知っているからお金を」17歳の娘を失った被害者遺族が悩んだ“二次被害”
では、殺人事件の被害者遺族が置かれた状況について。
【後編】娘を殺害した男との対峙、10mも離れていない距離に…望まぬ判決内容に父は「娘を守れなかった時点で、負け」
では、裁判で被告と対峙した父の思いをお伝えします。













