自民党の高市総裁が第104代内閣総理大臣に指名され、日本維新の会との連立政権が発足します。県関係では尾﨑正直衆議院議員が内閣官房副長官に起用されました。

21日、臨時国会が召集され、石破総理の後継を決める総理大臣指名選挙が午後1時から衆議院の本会議で行われました。その結果。

「高市早苗君を本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」

自民党の高市総裁が衆議院の1回目の投票で過半数となる237票を獲得。高市総裁が女性初の内閣総理大臣に就任することが決まりました。公明党との連立を解消し、新たに日本維新の会と連立政権を樹立することになった高市総理はすでに組閣に着手していて、21日夜、新政権が発足します。

(官房長官 木原稔 氏)
「内閣官房副長官 尾﨑正直」

高知県関係では尾﨑正直衆議院議員が内閣官房副長官に起用されました。尾﨑氏は高知市出身の58歳。高知県知事を3期務めたあと、2021年衆議院議員に初当選し現在2期目。自民党総裁選では高市氏の推薦人に名を連ね、陣営の中心メンバーとして主に政策面で高市氏を支えました。

官房副長官に起用された尾﨑正直氏は20日、自民党県連の新しい県連会長に就任しました。「高市新総理」誕生を受け、「日本経済を強くする成長戦略を講じ地方を大切にしてもらいたい」と述べました。

(自民党高知県連 尾﨑正直 新会長)
「今、物価高に対する不安や経済の低迷に対する不安感、いろんな閉塞感、不安感がある。これらを打ち破っていくような力強い政策展開を求めていきたい。まずは物価高対策、本当の意味での日本経済を強くする成長戦略をしっかり講じていくことをお願いしたい」

20日、自民党県連の新しい会長に就任した尾﨑氏。高市新総理には「地方を大切にしてもらいたい」と述べました。

(自民党高知県連 尾﨑正直 新会長)
「成長戦略の中には地方の再生、地方の活性化をど真ん中に据えてもらいたい。ぜひ多くの皆さまの声をお伺いして地方の今の実情に沿った政策をつくり、これを国に対しても届けていく役割を担うことができる県連としてやっていくことができれば」

官房副長官への起用が決まり、高知、そして日本のために国政の仕事に邁進し続けます。

高市新総理の誕生を受け、県内各政党の反応です。

(自民党県連 明神健夫 幹事長)
「与野党双方が真摯に議論を重ね、国政を着実に前進させていただくことを強く期待する。一方、政治資金制度改革などの重要課題も一つずつ確実に解決し、信頼回復に全力で取り組んでいただくことを強く期待する」

(公明党県本部 西森雅和 代表)
「国民の信頼無くして政治は成り立たないので、大きな不信となっている『政治とカネ』の問題に決着をつける政権であってもらいたい」

(立憲民主党県連 田所裕介 代表)
「今回の連立は政権維持を優先した結果で危ういと感じている。保守の色合いが強くなったので中道路線で対峙する。ただ物価高対策など国民が求める政策については与野党関係なく議論し、早急に実現させる必要がある」

(国民民主党県連 前田強 代表代行)
「誰とやるかよりも何をするかだと思う。これまで同様、政策実現を目指す立場を一貫し、与党とも政策ごとに協力していく」

(共産党県委員会 春名直章 委員長)
「維新との合意は裏金究明を先送りする一方、国会議員定数の削減を突如打ち出し、さらに県民に痛みを押し付けるもの。国民の願いとかけ離れた自民・維新政権と正面から対決し、県民とともにたたかっていく」

(社民党県連合 久保耕次郎 代表)
「まず物価対策をすべきではないかと思っている。護憲という立場から憲法改正という動きにも注目していく」