長期間、外出をほとんどしない状態が続く「ひきこもり」について考えるイベントが高知市で開かれました。
「ひきこもりボイスステーション」と題して行われたこのイベントは、厚生労働省が「ひきこもり」への理解を深めてもらおうと、2021年にスタートし、今年は高知を含め全国6箇所で開かれることになっています。
会場には、ひきこもり支援に関心のある人や支援者およそ50人が集まりました。
イベントでは、ひきこもりの経験者の佐伯和弘さんと下田亮太さんが登壇し、自身の性格や過ごした環境からひきこもりになったと説明。その上で同じ苦しみを経験した人と思いを共有することで、気持ちに変化が起きたことなどを話し、参加者はひきこもりへの理解や支援のあり方について考えを深めていました。
▼ひきこもりへの支援者
「その人の生き方を否定するのではなくて、地域全体で普通に暮らしていけれるようなネットワークみたいなのができたらいいかなと思った」
県の2020年の調査によりますと、県内でひきこもり状態にある人はおよそ690人いるということです。