パリオリンピック™で金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手が、高知大学の大学院に合格しました。高知を拠点として競技を続けながら、地域のスポーツを盛り上げたいということです。
櫻井選手は、去年春に育英大学を卒業した後も「助手」として大学に残り競技を続けてきましたが、このほど高知大学の大学院を受験し、合格しました。
(櫻井つぐみ選手)
「(きのう)携帯を見たら、家族LINEで合格発表の画面が送られてきていて、自分の番号があったので、『あ、受かったな』という感じです(笑)。安心した気持ちと、『頑張っていかないといけない』という、身の引き締まる思いです」

2024年パリオリンピックを制し、幼い頃からの“夢”を叶えた櫻井選手。大会後、将来を考える中で、「スポーツでふるさと高知に貢献する方法を学びたい」と思うようになり、秋から猛勉強を重ねたといいます。
(櫻井つぐみ選手)
「オリンピックが終わって一段落した時に、自分の進路についてすごく悩んで。自分がやりたいことは、競技者として経験したことを生かしながら、地域スポーツクラブをもっと活性化させて、その中でも特に『高知県のレスリングを盛り上げていきたい』と考えているので、そういったことを学べる高知大学を受験しました」

4月からは、高知大学大学院総合人間自然科学研究科スポーツ・芸術文化共創専攻で、「スポーツ指導論」などを研究するということです。
(櫻井つぐみ選手)
「大学院ってすごく勉強するイメージなので『大丈夫かな』と思っているんですけど、学びたいことを見つけることができたので。今、『オリンピックチャンピオン』という過去はあるんですけど、『それで終わりたくない』と思っているので、自分が『1人の人間として』活躍していくするために、高い目標を見つけて頑張っていきたいと思っています」

ロサンゼルスオリンピックを目指すかどうかは「まだ決めていない」ということですが、「育英大学」に籍を残したまま拠点を高知に移して競技を続けることにしていて、「高知レスリングクラブ」で後輩たちの指導にもあたります。

【櫻井つぐみ選手 一問一答】
Q.進学について決めたのはいつ頃?
「パリ五輪が終わった直後は何も考えていなかったが、大学院進学を意識したのは2024年秋くらいからで、そこから育英大学教授らの手を借りて“猛勉強”した」
Q.地元高知を選んだ理由は?
「故郷・高知が好きで、自分が高知に戻ることで魅力発信や地域活性化に貢献したいと思い、節目のタイミングで高知へ帰ろうと思った」
Q.幼馴染で共にパリ五輪を制した清岡幸大郎選手には?
「大学院受験のことを伝えていないしそういう連絡はしないので、合格後も本人からは連絡が無い。レスリング仲間を通じて知ってはいると思いますが…」
Q.合格を受けて一言
「私が大学院に行くことなんか、みんな興味あるんですか?(笑)ネットニュースにもなっていましたけど、それが一番びっくり(笑)」