7月に就航する予定の県営渡船の新しい船の進水式が高知市で行われました。一般の旅客を運ぶ定期航路としては全国初となる電気推進船です。
高知市長浜と種崎までのおよそ600メートルを結ぶ県営渡船。

現在運行している船「龍馬」が建造から30年以上たって老朽化していることからこの度、新しい船に更新されることになりました。
新しい船の名前は「浦戸」。推進力などをすべて電気で賄う「完全電気推進船」で、一般の旅客を運ぶ定期航路としては全国初の導入となります。23日は高知市で進水式が行われ、県土木部の横地和彦(よこち・かずひこ)部長が支綱(しこう)切断を行いました。

電気で動く「浦戸」は航行時のCO2排出量が削減でき、振動や騒音なども大きな改善が期待できるということです。

(県道路課 中村征彦 課長)
「カーボンニュートラルに向けた取り組みの一つにもなりますのでこの電気推進船を見て、乗っていただいて県民の皆さん、事業者の皆さんもカーボンニュートラルに向けた取り組みを考えていただくきっかけになればと考えています」
「浦戸」は3月に県に引き渡され、7月に就航する予定です。