阪神・淡路大震災から17日で30年です。高知県高知市で追悼行事が行われました。

1995年1月17日、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。最大震度7を観測し、家屋の倒壊や火災などで6400人を超える犠牲者が出ました。

高知市では、下知地区減災連絡会のメンバーらが、地震が発生した午前5時46分に合わせて黙祷しました。10年前、震災を風化させないためにと10人弱の参加者で始まったこの行事。17日はおよそ25人が集まりました。

当時、兵庫県宝塚市に住んでいた皆本隆章会長は「いつ地震が起きるのかは分からない」と改めて述べ、震災を語り継ぐことの大切さを強調しました。

(下知地区減災連絡会 皆本隆章 会長)
「あちこちで火の手が上がっていて、新幹線の高架が落ちていたり、この世のものと思えないような光景を見て人生観が変わったというか、本当に自分が生かされているんだなという思いを強く思った一日でした。本当にいつ来るのかわからない、きょう、今来てもおかしくない状況ですが、風化させずに次の世代につないでいくことを念頭に改めてやっていかないとなと強く感じている瞬間です」

父の活動を見てきた、皆本さんの次女、優姫さん。災害募金やボランティアなどに取り組んでいます。

(皆本さんの次女 優姫さん)
「実際に震災が来たら自分はバタバタして焦ってしまうので、こういうのに参加して実際に来た時に動けるようにしていきたいなと思う」

能登半島や日向灘など、全国的に地震が相次いでいます。こうした中、南海トラフ地震の今後30年以内の発生確率は80%程度に引き上げられました。下知地区減災連絡会は今後も追悼行事などで震災の教訓をつなぎ、防災意識を向上させていきたいとしています。