四万十川水系での養殖アオサノリの復活に向けた取り組みが報告されました。網に胞子を定着させる“種付け”が終わり、ノリが芽吹いているのが確認されたということです。

高知県四万十市の四万十川の下流や支流の竹島川の下流ではアオサノリの養殖を行っていましたが、ここ3年は収穫がありせん。このため四万十川下流漁協は高知大学の専門家からアドバイスを受けながら、復活に向けて取り組んでいます。

今回の会議では養殖区域の川底を重機を使ってならすなどの環境整備を行ったことや、この秋、養殖用の網に胞子を定着させる“種付け”を行い、水温や塩分濃度などを細かく記録して、水の入れ替えなどを行ったことが報告されました。

種の胞子は地元の原種に加えて三重産と熊本産も取り寄せて種付けしていて、いずれも2~3ミリのノリが芽吹いているといいます。現在は、定着した網を川に出していて、12月からは本格的な養殖に入る予定です。漁協は、ノリが順調に育てば2025年2月の中ごろに収穫できると見込んでいます。