踏切事故を防止しようとJR四国などが踏切内での車の立往生を想定した訓練を実施しました。
JR四国では四国4県で踏切事故防止キャンペーンを今月10日まで実施しています。6日に高知市の布師田車両基地で行われた訓練には、JR四国やとさでん交通、高知県警などからおよそ50人が参加しました。
訓練は踏切内で車が立往生したという想定です。遮断機が降りて踏切内に取り残された場合は、車を前進させて踏切内から出ることや、踏切に設置してある非常ボタンを押して列車に立往生を知らせることが重要です。また、非常ボタンがない場合でも車に備え付けられた発煙筒を使って列車の運転士に知らせることもできます。

JR四国によりますと今年度、四国4県では10月末までに踏切での事故が6件発生し、男女2人が死亡しています。踏切内での立往生や列車が来る直前の横断が原因だということです。
(JR四国安全推進室 眞鍋貞司 主席)
「(踏切内で)立往生をしてしまった。その時は躊躇せずに非常ボタンを押してもらう。非常ボタンを押して列車を止めても、実際に事故にならなければ、損害賠償の話もありませんので、そのへんを気にして押せなかった人がたまにいますけれど、気にせずに確実に押してもらうことをお願いしたい」
このほかJR四国は踏切の安全通行を呼びかける横断幕の設置やポスターの配布をJR高知駅周辺で行うことで、踏切事故防止に繋げたいとしています。