「春だ!大学生だ!キャンパスライフを楽しむぞ~!」
そんなウキウキ気分の新入生の一方で、在校生の先輩達もこの春はワクワクしているのではないでしょうか。
理由はもちろん「シンカン」!「震撼」じゃありません…「新歓」です!“おじさん世代”にとっては懐かしさも覚えるこの響き。つまり体育会系の部はもちろん、サークルなどでは春はメンバー確保のビッグチャンス!「新歓コンパ」や「新歓合宿」などを通じて新入部員を確保していくのです。もちろん「対面」で。
そんな出会いの場も、コロナ禍ではすっかり消滅。オンラインにシフトせざるを得ませんでしたが、この春ようやく、サクラ舞い散るキャンパスに若者たちの賑やかな声が戻ってきました!

愛媛県松山市は文京町の愛媛大学でも、コロナ禍で縮小していたサークルの勧誘活動が4年ぶりに本格再開され、新入生に向けたあれやこれやのPR合戦が行われていました。
愛媛大学で新入生を対象におとといから行われているサークルの勧誘活動。およそ90の団体が手作りのビラを配布するなどして、それぞれの活動をPRしています。
コロナ禍で、ここ数年は演奏やパフォーマンスなど「実演」を交えた勧誘活動は制限されていたため、新入生を集めるのに苦戦を強いられていた部やサークル。なかには、部員不足で廃部となってしまった団体もあるといいます。

ラクロス部 白井鈴花さん(3年)
「新入部員はコロナ禍でちょっと少なくなっています」
ブースの設営作業を進めていたのは、女子ラクロス部。1チーム10人で試合を行うラクロスですが、現在の部員数は15人と少ないため、新入生の確保は至上命題。
ラクロス部 白井鈴花さん(3年)
「きょうは30人以上の子と喋ろうと思います」
3年生が中心となり、積極的に新入生に声を掛けますが…
「8日にビンゴ大会があって、ビンゴ大会した後に履修相談会もあるけん!もしよかったら…。めっちゃ教える、めっちゃ教える!」
新入生の確保へ、手応えは上々のようです。
ラクロス部 白井鈴花さん(3年)
「対面のイベントが増えて、自分たちの部活の雰囲気も伝わるようになったのでいいと思います」
ラクロス部 早川綾乃さん(3年)
「部員がもっと増えて楽しく盛り上げられる部活にしたいと思います」

一方、アニメのフィギュアがずらりと並ぶブースが…その名も「萌学研究会」!
高岡ちかさん(3年)
「『萌学研究会』という、アニメとか漫画とか好きな人が集まるサークルになっています」
オリジナルの雑誌などを販売する「コミックマーケット」にも出展する萌学研究会。趣味の合う仲間を見つけようと、意気込んでいました。
萌学研究会 高岡ちかさん(3年)
「めちゃくちゃ緊張しているんですけど、新たな部員と会える機会なので楽しみつつ頑張りたいと思います」
そしてキャンパス内を闊歩していると、“馬”も…?

下村琳さん(3年)
「馬術部です」
馬に乗った状態で演技の正確さや美しさを競う馬術。愛媛大学馬術部は、松山市内の専用グラウンドにある小屋で5頭の馬を飼育しながら活動しています。しかし、去年までは勧誘活動の制限によって新入生が馬と触れ合う機会などを設けられず、活動の魅力を伝えきれなかったといいます。

馬
「去年まではインスタグラムとかツイッターでアピールしていたんですけどなかなか部員確保に繋がらなくて、今年こそはという気持ちでやっています」
馬術部 下村琳さん(3年)
「20人は入れてがっつりメンバーを増やしたいと思います」

愛媛大学でのサークルの勧誘活動は6日まで続き、その後、新入生を迎えて今年度の活動が本格始動します。
 
           
   
  







