西日本豪雨の復興支援をめぐり、中小企業向けの補助金およそ6700万円を不正受給したとして、愛媛県西予市の紙加工品メーカーの元社長ら3人が詐欺の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、西予市の紙加工品メーカー宇和特紙の元社長・大西和人容疑者(62)と、元経理部長の三好照夫容疑者(62)、それに取引先企業の役員・関勇一郎容疑者(52)の3人です。

調べによりますと3人は、西日本豪雨で被災した中小企業などに向け愛媛県が設けた補助金を巡り、2019年8月から2回にわたり虚偽の申請をするなどし、6600万円余りをだまし取った疑いが持たれています。

宇和特紙は当時ウェットティッシュなどを製造していて、県によりますと、当時浸水被害を受けた機械の購入や修理の費用として申請していましたが、機械の契約書や請求書を偽造していたということです。

宇和特紙はおととし8月に民事再生法の適用を申請していて、県は去年8月宇和特紙に補助金の返還を命じるとともに警察に被害届を提出していました。