東京商工リサーチ今治支店によりますと、愛媛県今治市に本社を置き潤滑油の卸販売を手がける「山本」が、1日までに事業を停止し、破産申請の準備に入ったということです。

同社は、愛媛県内のJA系スタンドや建設機械修理業者を得意先として、販路を構築。積極的な営業活動で、四国一円のスタンドや建設機械修理業者へと販路を拡大し、1997年3月期には2億1500万円の売上を計上しました。

しかし、景気低迷やスタンドの統廃合もあり、2003年3月期以降は、2億円を割り込んでいました。

さらに仕入価格高騰分の価格転嫁が十分にできず、2025年3月期は、1億7543万円の売上に対して純利益2万円でした。

年商を超える負債を抱える中、人件費などコスト上昇もあり、事業の継続を断念し、今回の措置をとったと見られるということです。

負債総額は約1億8000万円だということです。