「初対面の人と会話できるのはチャンス」吃音の当事者が接客“注文に時間がかかるカフェ”
去年9月、愛媛県松山市内に1日限定でオープンしたのは、その名も「注文に時間が
かかるカフェ」。
接客を担当するのはスムーズに会話をすることができない、吃音症のある若者たちです。

参加者の中に、金子さんの姿がありました。
金子諒哉さん
「初対面の方と会話をできるという点では、チャンスだと感じて力試しができたらいいなと思って」

アルバイト経験はなく、初めて接客業に挑戦します。
オープン前、お客さんに知っておいてほしいことをシールに書き、エプロンに貼りました。
金子さん
「喋りやすいように工夫した結果、咄嗟に敬語が使えない場合があるということを伝えたいです」
いよいよ「注文に時間がかかるカフェ」がオープン。金子さんもテーブルを回りながらお客さんと接します。

接客中、カフェの運営スタッフから「男の子が『飲み物が熱すぎて飲めない』と言っている」と聞いた金子さん。すぐに男の子のもとへ駆け寄り、フォローします。
金子さん「これ、熱い?」
男の子「あったかいです」
金子さん「飲みづらいようだったら、氷をちょっと入れるといいかなと思うんですけど」
男の子「お願いします」

――金子さんの接客はどうですか?
男の子
「優しくオーダーを聞いてくれるので嬉しいです」
カフェを訪れた女性
「自分自身も吃音症があるので、同じような悩みを持っている人と喋る機会がなかったのでいい機会だと思います」