本作の魅力は? 主演声優の雨宮天さんに聞いた

先日、作品の舞台・松山を訪れた主演声優の雨宮天さんに、本作についてインタビューしました。

主演声優・雨宮天さん

――雨宮さんが考える映画『がんばっていきまっしょい』の魅力は?

雨宮天さん
「私が個人的にこの作品で好きなのは、登場人物一人ひとりの会話ですね。

この年頃だからこそ悩むこととか、この年頃だからうまく言えないこととか。でも伝えたいことがそこにあるとか、そういう等身大さ、リアルさみたいなものが会話やテンポにすごく詰まっていると思っていて。

それぞれのキャラクターにも共感できる部分があったり、寄り添いたくなる部分とか、逆にちょっと自分と被りすぎて耳が痛いというか胸が痛くなるような部分もあったりするんですけど。

(作中の)日常会話の中で何度もちょっと涙が出そうになるようなシーンがあったりして、そういう皆さんにも共感いただけるような繊細に描かれた心理描写、そこから生まれる会話がこの作品の大きな魅力かなと思います」

――作中の印象的なシーンは?

雨宮天さん
「私の中でかなり印象的なのは、リー(高橋梨衣奈:ボート部員の1人)と悦ネエが言い争いになるシーンがありまして。

その時に演技のテンション感を『怒ってますよ』とか『それをぶつけたい』という表現を大きくするよりは、友達と喧嘩になっちゃった時のすごく胸が痛くて苦しいし、どこか自分が悪いってわかっているけどそれを認めたくない“モヤモヤ感”からくる何か声がうまく出ない感じ、息がうまくできない感じ、こんな風に伝えたいんじゃないのにその伝え方しかできない感じみたいなものを、自分の体験とか体感から思い起こして演じたシーンなので、そこはすごく印象的ですかね」