東日本大震災による津波で養殖施設が被災するも復興を遂げ、オリジナルブランドのアワビを軸に、海外への販路拡大や個人向けの商品開発に取り組む企業が岩手県大船渡市にあります。社長(父)と営業部長(息子)の親子を取材しました。

肉厚で柔らかい大船渡産の「三陸翡翠(ひすい)あわび」は、肝までおいしく味わえると市内の飲食店でも評判です。


(客)
「天然ものとほぼ変わらないみたいな感じですよね」
「臭みも無く、えぐみも無く食べやすい。すごいおいしいですね」

このオリジナルブランドのアワビを生産しているのが、大船渡市三陸町綾里にある「元正榮北日本水産」です。


世界的にも珍しい「完全陸上養殖」で育てられる「三陸翡翠あわび」は、特徴的な緑色の殻からその名が付けられました。


(古川翔太営業部長)
「こちらが出荷サイズのアワビになります。これで7センチくらいです」


この会社の営業部長を務める古川翔太さん(27)です。
翔太さんにとって創業者でもある会長の勝弘さんは祖父、社長の季宏さんは父親に当たります。
古川家は3代に渡って大船渡でアワビの養殖に取り組んできました。

(古川翔太営業部長)
「肉厚になってくるとやっぱりエサをしっかり食べて成長してくれたんだなと思いますね」