岩鼻さんは能登への支援を継続するため、釜石と能登を結ぶ新たな支援拠点を作ることに決めました。その場所は、人通りが途絶えてしまった市内の観光地にある空き店舗です。
クラウドファンディングで開店費用を調達し、間もなくプレオープンの予定です。
この場所を東日本大震災の伝承に取り組む高校生や釜石と能登の人々をつなぐきっかけの場にしたいと考えています。

(岩鼻伸介さん)
「僕は自前でやってるからいつでも時間あるとき来るからっていう話をして、これからはネットの環境でほぼ毎週やりとりもできるようになると思うので」

岩鼻さん自慢のコーヒーの粉を、能登にある仮設の集会所に送ってオンラインで美味しい入れ方を教えるなど、コーヒーを通じた被災地同士の交流を深める計画です。
とはいえ、新たな拠点ができたからと言って、能登行きをすぐにやめる考えはありません。

(岩鼻伸介さん)
「4年目、5年目、6年目ってのを見据えての今の動きなので、まだしばらく行けるタイミングを、わざわざ作っていくっていう感じにはなるかな」

岩鼻さんのお店「ハピスコーヒー」には「幸せのかけら」という意味が込められています。東日本大震災の自らの経験を胸に「一杯のコーヒー」を通じて、能登に「幸せのかけら」を届ける岩鼻さんの取り組みはこれからも続きます。