震災当時、町長を含む町職員40人が津波の犠牲になった旧役場庁舎の跡地で参加者に語りかけました。

(神谷未生さん)
「当時、ここにいたら私たちでもまあ大丈夫かなって思ってしまう。当たり前の人間心理に従ってしまったが故に亡くなってしまった。
逃げないってことは誰も起こり得ることだよねってところに立ち返らないと、そもそも防災教育なんてできない」
神谷さんは伝承の未来は震災の記憶がおぼろげな世代、震災を知らない世代にかかっていると話します。

(神谷未生さん)
「体験をしていない人たちがどう語っていくのか。その最初の一歩へのハードルが
非常に高い。今回20代の子も4、5人参加してくれている中で、その子たちをどう伸ばしていくか。やれそうな子たちはいるのでそこをどう支えていくのかが最大の課題になると思っている」

震災の教訓を伝え続けるために、若い語り部たちを育て支えていくための支援や仕組みづくりが求められています。