“命を守る”アイテムとは
これについて、こんなSNSの投稿が。
(SNSより)
「『緊急時はホイッスル』 台風や豪雨等の激しい音は、救助を求める声を簡単にかき消してしまいます」
これは、警視庁の警備部災害対策課の投稿です。日頃から災害時に役立つ知識をのせています。ほかにも。
(警視庁警備部災害対策課の投稿)
「大雨の際の避難では、両手を塞がず防寒にも優れた雨合羽が活躍します。目立つ色や反射材付きがおすすめです」


ということで、実際にやってみることに。まずは1つ目は「ホイッスル」です。
(記者)
「きこえますかー!?」
およそ10メートル離れただけで声は聞こえなくなります。
ここで、ホイッスルを吹いてみると。相手は手を挙げ、聞こえていることがわかります。笛のように高い音だと雨の音にまぎれず聞き取れるのです。


そして2つ目は「雨がっぱ」です。
雨がっぱに反射材つきのアームバンドをつけて比較してみると…反射材が目立ちます。こうした反射材をつけたり、より目立つ色の雨がっぱを着たりすれば、視界の悪い雨の中でも居場所を知らせることができます。

大雨で逃げるときは「長靴」を避けて
そして3つ目。豪雨体験後の記者の長靴の中を見ると…水がたまっています。
「これだけ水が溜まっていると、すごく歩きづらい。長靴自体が重いのでそれで足がとられる」
普通の長靴だと、こうして中に水がたまって、歩くたびに脱げそうになるため、避難が難しくなる場合もあります。
(防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門 酒井直樹副部門長)
「大雨で逃げるときは長靴ではなく、普通のシューズを履いて脱げないようにする」
豪雨で道路が冠水しているような時には、運動靴の方が歩きやすいともいえます。


(記者)
「雨で体力を持っていかれた。びしょびしょ。すごく濡れてる」
今回記者は、15分間豪雨に打たれながら歩き、大声で叫び続けたことで体力が奪われました。
予想を超える集中豪雨が毎年のように起こる今、笛や、目立つ色のものを身につける、脱げやすい長靴は避けるなど、いざという時への備えを常に考えておくことが必要です。