海が砂漠化?「もう、何もないわ…」
気候変動が関係していると見られる変化は、他にも。
志摩市の海の中を2009年に撮影した映像には、アラメやミルなどの海藻が生い茂っています。これが様々な生き物を育み、伊勢志摩の豊かな海を支えてきました。
しかし、いま海藻は姿を消し、海が砂漠化。「磯焼け」という現象です。

(漁師・小川吉高さん)
「海藻でいっぱいだったけどな、昔は。もう、何もないわ…(磯焼けは)15年くらい前からぼちぼち始まって、この10年間で(海藻が)完全になくなった」
海の温暖化で繁殖に欠かせない海藻が減り、それと共に、伊勢志摩特産だったはずの伊勢エビも減り続けています。20℃前後の水温を好む伊勢エビは、いまや東北の福島で大漁に。
(漁師)「毎日とれるんじゃないの」
(別の漁師)「10匹とか、10何匹とかとる」
一方伊勢志摩の海では、沖縄の魚・グルクンや、南の海につきもののサンゴ礁まで、温暖化と共に進む海水温の上昇は、確実に海を変えています。
