元日の能登半島地震から3週間あまりー
新潟市でもようやく罹災証明書の交付が始まりました。
被災者の生活再建に欠かせない証明書であるため、市では交付を急いでいます。

新潟市は24日、被害が大きかった西区・中央区・江南区の4つの施設で罹災証明書の交付を始めました。各会場に「被災相談窓口」が設けられ、罹災証明書を受け取れるほか生活再建支援金や水道料金の減免措置なども申し込めます。

新潟市は、家屋の被害調査が終わり被害が大きかった人から交付のための案内状を送っていて、24日に会場を訪れた人は大規模半壊以上の人が中心です。

【西区鳥原の自宅が液状化で大規模半壊】
「罹災証明書をもらったので、一安心というか、大規模半壊という証明をもらいまして、またどうするかまた相談してみたいと思います」

一方で、システムトラブルで被害調査に関するデータが消えていたために、罹災証明書を受け取ることができなかった人もいました。

【西区善久の女性】
「写真が不備があるので、きょう来ても渡せないということだったんですけど…。別件で休日だったので、きょう取れたらという感じだったんですけど残念です」

新潟市によりますと、同様のトラブルは8件確認され原因を調査しており、8件分については24日中に再検査を済ませた後にすぐ罹災証明書を交付するということです。

新潟市では24日現在、1万361件の罹災証明書申請があり、被害調査が終わったのは6400棟あまりにとどまっています。新潟市はで、残る北区・東区・秋葉区などでも交付会場を順次開設するとしていますが、まだ具体的な開設のめどは立っていないということです。