積極的な“選手たちの声”がチームの底上げに
練習でとにかく目立ったのは“選手たちの声”。「選手たちが自分自身でチームをよくしようとしっかりコミュニケーションをとっている」と語った橋川監督の言葉を裏付けるように選手同士の声掛けが多く、非常にいい雰囲気でトレーニングが行われていました。

その中心にいたのは、今年からチームに加わった川澄奈穂美選手(38)です。
「私自身はこれが普通だと思っている」と話した川澄選手。2011年のFIFA女子ワールドカップの“世界一”メンバーで、女子サッカー・なでしこリーグでもINAC神戸レオネッサの3連覇に貢献するなど“日本女子サッカーの顔”のひとりとも評されるベテランは、若手選手たちの成長を期待し、じっくりと声をかけていました。

川澄奈穂美選手
「経験の差というのが当然ピッチの中で出てくる部分はあると思いますが、経験が浅い選手にはいろんなことにチャレンジしてほしいと思いますし、それをしっかりと経験のある選手が支える。引っ張っていくという形がチームとして必要かなと思います」
19歳以下の日本代表候補に選ばれた新潟市出身の白沢百合恵選手(19)をはじめ、有望な若手も多く揃うアルビレックス新潟レディース。

若い選手たちとワールドカップで世界一を経験した川澄選手や上尾野辺選手、そして川村優理選手(34)や杉田亜未選手(31)といった円熟味を増したプレーヤーとの融合が、チーム力の底上げにつながりそうです。