「去年は守備のところは堅かったと思うが、そこからなかなか自分たちのボールにする場面が少なかった」と振り返ったのは、今季で新潟18年目の上尾野辺めぐみ選手(37)。

上尾野辺めぐみ選手

今季は堅い守備というベースを維持しつつ主導権を握ることができる場面も多く「攻撃の場面では、行くところは行く。でもダメだったらやり直すという判断がチーム全体でできている」と自信をのぞかせます。

今年からチームを指揮する橋川和晃監督(52)は女子サッカーの監督は初めての経験。「女子サッカーは男子サッカーとはスピードやパワーの面で違いがあるものの、その分テクニックや状況判断が緻密な選手がそろっていて面白い」と話し、チームをさらに高みへと導くために、こう指摘しました。

「一つ一つの細部にこだわってプレーしてほしい。パスの質、コントロールの質、ポジションをとる関係性の質… ゴール前はクオリティーの勝負になるので。本当に『試合に勝つ』ということを目標にベストを尽くすことが必要です」