なぜカモは“れんこんの田んぼ”を狙うのか

カモは渡り鳥として冬に日本に飛来し植物性のものを好んで食べますが、雪の多い新潟県長岡市では冬の間、餌を食べる水場が雪で覆われ、ほとんど見えなくなります。

通常、冬の田んぼは雪で覆われるが…

しかし、れんこんだけは別!収穫作業をする際に地下水を使って雪を融かすため、れんこんの田んぼは『湖』のようにぽっかりと浮かび上がり、カモにとってありがたい、唯一の餌場になってしまうのです。
このカモの食害に、新潟県長岡市の農家は20~30年前から悩まされているそうです。

“れんこんの田んぼ”(上)と雪に覆われた田んぼ(稲)

【大口れんこん生産組合 高橋秀信 組合長】
「もういろいろなことをしてきたんですよ。蛍みたいな光るのをつけたりとか、犬の鳴き声を鳴らしたりとか、爆音機をやったり糸を張ったりとかいろいろな対策をしたんだけど、これといってね…」

「いろいろなことをしてきた」と話す高橋秀信組合長

カモの食害 防ぐ手立ては?

打開策がなかなか見つからない中、カモによる被害を何とか食い止めようと、農家が協力を仰いだのが長岡技術科学大学です。カモの嫌がる強い光を出すレーザーを置いて実験を行いました。

“カモが嫌がる”光で防ぐ実験も

夕方から翌朝まで、緑の光が不規則な動きで田んぼを照らす対策です。
果たして、その効果は?