次に、レーザーの効果はあったのでしょうか?
長岡技術科学大学と一緒に実験を行った新潟県と長岡市の担当課は、引き続き検証は必要だとした上で「被害抑止に一定の効果はあったのではないか」とみているとのこと。

一方で、“専門家”長岡技術科学大学の山本麻希准教授は、田んぼごとでカモの数にばらつきが見られるため、レーザーの効果が確実にあったかどうかは「統計的には言えない」としました。

また、新潟の厳しい気候でレーザー装置の故障が相次いだこともあり、正確なデータの分析には、さらなる検証が必要になるそうです。
【大口れんこん生産組合 高橋秀信 組合長】
「大口れんこんというブランドの、この歯触りと甘みを皆さんからぜひ味わっていただきたい…。せっかくこれだけいい品物を作ってカモの餌食になるよりも、皆さんから食べていただきたいですからね」

その美味しさから、人間のみならずカモまでも虜にしてしまう大口れんこん。農家が手塩にかけたブランド野菜が私たちの食卓に届くまで…一進一退のカモとの攻防は、もう少しの間、続きそうです。