遺伝子研究と同時にイネの生育調査も進む
そして、遺伝子の研究と並行して行われているのが生育の調査です。
【県農業総合研究所育種科・金井政人専門研究員】
「ここの部屋は大体冬場でも25℃ぐらいになるように設定されています」

温室では遺伝子研究で選抜された暑さに強い稲と従来のコシヒカリBLをかけ合わせたものを実際に育てて生育状態を確認します。
【県農業総合研究所育種科・金井政人専門研究員】
「年に2回から3回ぐらい交配が可能になりますので、ほ場で夏に年1回の交配と比べますと、そこの段階で2~3年、短縮が可能になるというところで」

温室を利用することで、一年を通して稲を育てることが可能となり、交配の回数も増やすことができます。遺伝子検査と交配実験によってこれまで5年ほどかかっていた初期の開発期間を3年ほどに短縮できるかもしれません。しかし、課題はあります。