18日、新春恒例の『歌会始の儀』が皇居で開かれ、入選した新潟県上越市の女性の歌が、天皇皇后両陛下の前で披露されました。
国内外からおよそ1万5000首の応募があった今年の『歌会始の儀』。
難関を突破した10人の短歌が披露されました。

そのうちの1人が、上越市のヨガ講師 相川澄子さんです。

今年のお題は「友」。
相川さんの歌は…
『友達はゐ(い)ないんだよと言ふ君の瞳の中にわたしを探す』

友人との思い出で、もどかしい気持ちを詠んだ歌です。
この歌について、両陛下からはこんなお言葉が…

【歌会初めに入選 相川澄子さん】「ちょっと難しい歌ではなかったかと、心で思ったことをお伝えしましたら、『そんなことはないですよ、とてもよく分かります』と仰ってくださいました」

また、相川さんは21年に亡くなった母親の写真とともに出席しました。

【相川澄子さん】「実はここに貼ってあるんです、母の写真を…。『いま私の歌が詠まれているよ』とか、自分の歌を聴きながら母と一緒に会話しているような」

歌会始で新潟県内から入選者が出るのは、これで4年連続です。

宮内庁によりますと、来年のお題は「和」だということです。
