「苦しい時ほど、してあげたいプレー」
その「走る」は、献身という言葉だけでは収まりきらない。
自分が目立つためではなく、誰かを生かすために。
チームが苦しい時に、もう一歩を踏み出すために。

川村選手は、そうやって24年のサッカー人生を走り続けてきた。
そして、その考え方の根っこには、若いころに受けた教えもあった。
「日常生活の自分が、サッカーに、プレーにも出るっていうのは言われてたので」
困っている人がいたら助ける。
落ちているゴミがあったら拾う。
「そういうところからサッカーでも、誰かのために走ってあげようっていうのは繋がってきたのかなって」

川村選手にとって、走ることはプレーであり、姿勢でもあった。
ボールを持っていない時間にも、相手を引きつける。スペースを空ける。苦しい場面で、もう一歩戻る。
その積み重ねが、川村優理という選手の背中を作っていった。










