26日の新潟県内は広い範囲で大雨に見舞われ、新潟市では中心部で道路の冠水、建物の浸水被害が相次ぎました。一体、なぜ大規模な冠水が生じたのでしょうか?
「6時半ごろからやっている。一生懸命やったんですが、まだ半分くらいしか」床下が浸水し、水を汲み出す新潟市の男性。

26日は外出していて、家に戻ろうにも道路の冠水で戻れなかったそうです。

【男性は】「雨で家に本当に入れなくて、家が一番低いところなので、ホテルに泊まって朝帰ろうというところで」
【記者リポート】「雨が強くフロントガラスに打ち付けていて、先がよく見えません。大変危険な状態です」

県内は26日、広い範囲でレベル4の大雨危険警報と土砂災害危険警報が発表されました。

新潟市 中央区は午前10時過ぎから大雨となり、一気に道路に水が溢れ、中央区の万代シテイは一面川のようになりました。
【魚沼市から来た親子は】「きょうイベントがあって急遽行くことになったんですけど、こんなだと思わず(子ども)すごいね雨。(靴は濡れてないの?)濡れているよ」

コンビニは営業を停止。たまった水を利用して水のうを作り、水の進入を防ごうとしますが…車が通るたび波のように水が押し寄せます。

【市民は】「本当にめったにないから、新潟市の都市の脆弱性を改めて考えさせられました」

バスセンターも一面水浸しでまるで湖のようです。

柳都大橋のたもとでは水がかかったせいか、複数の車が故障し動けない状況になっていました。

【車の持ち主は】「青のカローラ、前の車が進んだので行けるだろうと思っていったら前の車は突破したんですけど、私のはエンジンが故障という表示が出て動かなくなってしまって」

インタビュー中にも通行する車が…
柳都大橋は一時通行止めとなり橋の上で車が立ち往生しました。

【水が引くのを待つドライバーは】「3,40分くらい。何台かは行っているんですけど、ちょっと怖かったので止まっています」

中央区では道路の冠水が相次ぎ多くの車が水をかきながら走っていました。

一方、JR新潟駅では構内で雨漏りが発生。去年9月の雨漏り箇所とは異なり、今回はCoCoLo南館が中心で床が一面水浸しになりました。

こちらは26日の雨雲レーダーの映像です。新潟市中央区の周辺は午前10時過ぎから50ミリ以上の非常に強い雨が、断続的に降り続いたことが分かります。

そして正午頃からは、新潟市 東区にも活発な雨雲が入り続けました。

東区では午後3時前までの3時間降水量が7月の観測史上最大となる92.5ミリを記録。道路は川のようになり動けなくなった車もありました。

【記者リポート】「水が入らないようにでしょうか、入り口に土嚢が詰んであります」

【店の人は】「あっという間に(水が)上がってきた。さっきまでお客さんがいたんだけど食べて出るころにはこうなっちゃって」

こちらの飲食店は床上まで水が上がっていました。
【飲食店の人は】「店の中に水が入ってきて営業が出来ない状態です。波が来るとここまで水が来るので、明日は営業できるかどうかちょっとわからないですね」

レーダーを見るとその後、活発な雨雲は阿賀野市にかかり続けました。

阿賀野市瓢湖では26日午後7時ごろまでの12時間降水量が観測史上最大となる189.5ミリを記録。介護施設では冠水で帰れない利用者への対応などに追われました。

【はあとふるあたご デイサ-ビスセンター 水原看護師 中内香織さん】「2階に避難してもらって、夕飯のお薬を飲まないといけない時間帯になってきたり、ご飯も早めに食べないといけない人もいるので、お家で何時にご飯食べていますかってお聞きしたり」

阿賀野市では一時、市内全域に避難指示が発令され最大159人が避難しました。

【避難した人は】「思った以上に水位はあって、時間がたってしまうと逃げられなくなってしまうのが怖かったので」

一夜明け、浸水や冠水に見舞われた地域では後片付けに追われました。

【新潟市の飲食店】「もう扉がガタガタいい出して道路を通る車の水しぶきで店内まで水が入ってきて。きょうは全部掃除をして、明日も掃除をして明後日には再オープンできるように頑張りたい」

新潟駅近くのホテルでは地下通路に溜まった水を排水する人の姿もありました。

県によりますと27日午後2時半現在、大雨による住宅の被害は新潟市や新発田市などで床上浸水が5棟、床下浸水が22棟で、阿賀野市は調査中としています。

人的被害はありませんでした。
実は新潟市内では過去にも大規模な浸水被害が発生しています。

これは1998年8月の映像です。新潟市で24時間降水量が265ミリ、1時間最大降水量が97ミリに達しいたるところで道路が冠水しました。

一方、きのうは24時間降水量は109ミリ、1時間最大降水量が36ミリで1998年の記録の半分以下。それなのに、なぜこれほど冠水したのでしょうか?
【新潟市 下水道計画課 佐藤公康 課長】「新潟市で管理している雨水ポンプ場の雨量計ですと多い所ですと、1時間あたり70ミリの雨を観測していまして、下水道施設の処理能力を超えてしまったと」

市の観測では70ミリを超え、降り始めから降り終わるまでの総雨量は240ミリを超えていたということです。

【新潟市 下水道計画課 佐藤公康 課長】「気象台の方で持っている観測所と私どもが管理している雨水ポンプ場って、場所もまあ違ってますので、今回の雨雲の通る位置によってやっぱりデータに乖離があったのかなというふうに捉えてます」

市によりますと、市内の下水処理能力は、1時間あたり最大50ミリで地域によっては30ミリやそれ以下の場所もあるということです。

【新潟市 下水道計画課 佐藤公康 課長】「そんな中で1時間あたりに、70ミリですとか、こういった雨が降られますと、そういったところの能力では、処理しきれないということになりますので、低平地である道路上にですね、どうしても出てきてしまうといったようなのが実情だと」

大雨に対応するため、市では新潟駅周辺や東区などで1時間およそ50ミリの雨に対応できる雨水対策施設の整備を進めているとしています。











