着々と準備を進める「おぢや避難民支援の会」ですが、地方都市にとってなかなか経験のない避難民の受け入れを、まさに手探りの状態で進めています。
国内で難民支援を行うNPOの担当者は、受け入れを行う際には避難してくる人の背景や何を求めているかなどのコミュニケーションを取って、お互いの情報を知ろうとすることが必要だと話します。
【難民支援協会定住支援部 可部州彦マネージャー】
「受け入れる側と避難される方の両方に、できる範囲での事前情報が用意できるかが課題の最初にくる。受け入れ側が相手の事情をどの程度知っているのか。一方で今後、各県内の自治体に避難される避難民の方々も、そこがどんな地域でどんな方々がいらっしゃるのか、お互い情報がない中では不安が先立ちます」

お互いの「こんなんじゃなかった」という食い違いを防ぐため、地域の中で協力していくことも大切だそうです。また、地方での受け入れを進める場合には、困った時に使える手段や方法が首都圏とは異なることを、事前に把握しておくべきだといいます。
【難民支援協会定住支援部 可部州彦マネージャー】
「いろいろな方が避難される中で、その方々のさまざまな今後に向けた課題に自治体としてどこまで対応できるのか。できない場合はどうするのかの準備が必要」