美里さんは、都会暮らしのなかで「もっと自然体で子育てがしたい、子どもたちに自由に遊ばせてあげたい」という思いがフツフツと湧き上がっていたそうです。
ただ当時、夫の剛寛さんは会社で責任ある立場となり、キャリアを積み始めていたころ。
「積み上げてきたキャリアやその時にもらっていた給料にも大きな不満もなかったし、当時の僕の中では葛藤はありました」
「移住する前の1年間くらいは、“話し合い”という名の夫婦喧嘩はすごくあった」

しかし、話し合いを重ねることで夫婦が目指す家族の在り方が明確になった、と剛寛さんは振り返ります。
「自分のためだけだったら、私は絶対移住をしていないと思う」
「彼女の希望もあったし、結局は『子どもたちの未来のために』ってことが一番大きかった」

いま剛寛さんは移住先の三条市で、定住や移住の相談窓口で“コンシェルジュ”をしています。













