J1残留をかけた『裏天王山』ともいえる一戦で、厳しすぎる1敗…。
サッカー明治安田J1リーグ・アルビレックス新潟にとって残留が遠のく1敗に、サポーターの悔しさもあふれかえりました。
20日、アウェーのニッパツ三ツ沢球技場に詰めかけたアルビサポーターは3500人。
その思いは、「勝ちたい」の1つだけ。
「勝ってほしいです!」
「選手信じて僕ら応援するだけです」
「きょう負けたらないんだもん。後ろはないですよ」
「絶対勝って、絶対J1残留したいです!」
「勝ちましょう!」
【記者リポート】
「このメインスタンドの盛り上がり…。きょうはメインスタンドもオレンジ色に染まっています。この声援が選手を後押しします」
最下位・20位のアルビが対するのは、1つ上の19位・横浜FC。
ともにJ1残留に“崖っぷち”です。
前半、アルビはなかなか決定機をつくれないなか、ディフェンダーのジェイソンゲリアがゴール…。
そしてキーパー田代がパンチング…。
懸命にゴールを守ります。
後半13分、橋本からのグラウンダーのクロスにブーダが合わせますが、キーパーに阻まれゴールならず。スコアレスの展開が続きます。
すると、試合終了間際の後半41分。
横浜のアダイウトンにミドルシュートを決められ、万事休す。
最下位脱出をかけた重要な『裏天王山』でJ1残留が遠のく“痛すぎる”敗戦に、身を乗り出すサポーターたちの爆発する思いを一列に並んで聞く選手たち…。
堀米主将の、「みんなで聞こう!」という声に選手が集まり耳を傾けました。
「新潟の街の中心なんだよ、アルビレックスは!」
「希望なんだよ!未来なんだよ!!絶対、落ちちゃいけない!!!」
「それできょうの試合…。わかるよ、勝負の世界いろいろある」
「可能性ある限り、俺たち、できること全部やるっ」
「悲しいです。ずっと同じ試合見せられてるんで…」
「毎試合、毎試合、内容が変わらないんで…。なんかもう“諦め”ですかね」
「言葉がないです、本当に。本当につらい…」
残り試合について中野幸夫社長は、試合後にこう話しています。
「今の段階では、監督を変えるとかそういったことは考えておりません」
「諦めずに前を向いて、残り8試合を戦うということだと思っています」
J1残留に向けてもう“負けられない”アルビレックス新潟は23日(第31節)にホーム・デンカビッグスワンスタジアムで午後2時から名古屋グランパスを迎え撃ちます。
【長谷川元希選手】
「もうちょい選手同士でいろいろな意見を出して、良い攻撃ができる機会が有った時にそのプレーを振り返ったりとか、もっとそういうのをしていかないといけないと思います」
【田代琉我選手】
「可能性ある限り必ず上向いて、“J1残留”を成し遂げるために1人1人がもっと意識高くやるという部分を練習から積み上げて…」
【舞行龍ジェームズ選手】
「あきらめてないんで、サポーターに勝利する試合を見せたいと思ってます」
順位表を見る限りかなり厳しい状況ですが、それでもサポーターは信じています。
「残り数少ない試合ですけど、そこでせめて気持ちだけでも見えたらいいなと思ってます」
「アルビはサポーターの声とか全部受け止めてくれるチームだと思ってるので、選手を信じて、監督を信じて、最後まで一緒に戦っていきたいと思います」
勝ちたい思いは、サポーターからの応援や叱咤を受け止めた選手も同じ。
堀米キャプテンは「試合に勝ってサポーターに喜んでもらう。そのためにやっている」ということを口にしていました。