新潟県胎内市を舞台にした映画『おばあちゃんの秘密』が来春公開されるのを前に、今作でメガホンを取った今関あきよし監督と三本木久城映像監督が13日、市民劇団で活動する人らを対象にワークショップを開きました。
胎内市の中条グランドホテルで開かれたワークショップには、胎内市で朗読ボランティアとして活動する人や、新潟市の市民劇団に所属する人ら13人が参加しました。

今関監督は参加者に、自分はどのような人間なのか“自分研究”をするよう勧め、「台本を見て、まずはどう演じるかを考えることが大切」と話しました。
その後は2人1組で、オリジナルの台本を使った1シーンに挑戦。
設定は『とある田舎のバス停』で、見知らぬ2人がバスを待つ中で繰り広げられる物語を、その場で撮影してすぐに上映し、演技を検証していきます。

スクリーンで様々な表情を見せる参加者を前に、今関監督は「演技がうまいということはもちろんだが、それに加えて“風景が見える”人。想像力が豊かな人が生き残る」と話しました。
精力的に作品を撮り続ける現役映画監督の指導に、参加者は…

70代男性
「演技経験はそんなにないが、すごく楽しくやれたんで良かったです。声とか顔とか、“それぞれのキャラクター”なので、それがベストなんだよって言われたところが参考になりました」
20代女子大学生
「私はほとんど舞台しかやってこなかったのもあって、映像で自分自身を客観的に見る機会がはなかったので。改めて見てみると、全然自分の知らなかった自分というか、自分には見えてなかった、イメージしていなかった自分が見えてきたので、驚きました」

今関監督は、参加した人たちの演技のレベルが高いとして、機会があればオーディションにも積極的にチャレンジしてほしいとエールを送っていました。
若手俳優の島田愛梨珠さんが主演し、祖母役を竹下景子さんが務める今関あきよし監督作品の映画『おばあちゃんの秘密』は来年春に公開の予定です。
