日本人のコメの消費量は、ピークの1962年でひとり年間118.3kg。
1日当たりお茶碗4~5杯分食べていた計算で、現在の倍以上でした。
ただ、パンや麺類が日常食として普及し、次第に減少の一途をたどります。

さらに機械化などでコメの収穫量が増加したために過剰在庫が発生。
“コメ余り”の時代となっていきました。

【当時の農家】
「減反という、厳しい農家の政策と言えばいいか…」

余ったコメの量は、ピークの1970年で720万トン。2024年の全国のコメ生産量679万トンより2割ほど多い計算で、国民が食べる1年分以上のコメが余っていました。

コメの流通を担っていた当時の農林省は、その後4年間、1兆円ほどかけて在庫を処理しました。