みなさんは、貧血を防ぐための食事を心がけていますか?今回の【にいがたケンジュプロジェクト】は『貧血』についてです。

ハンバーグに、野菜の和え物、そしてごはんに味噌汁。美味しそうな献立ですが、実は、これ貧血予防のための特別メニューです。

この日、新潟医療福祉大学でこの献立を使ったあるランチ会が開かれました。

【調理中の学生は】「ひじきと豆腐のハンバーグです」
材料は、水で戻したひじきに、鶏ひき肉と豆腐。レンジで加熱した玉ねぎや片栗粉、ショウガを加えてあります。

【調理中の学生は】「鶏肉にも鉄が含まれていて、ひじきや大豆製品の豆腐も鉄が多く含まれているので、栄養満点だと思う」

献立を考案したのは健康栄養学科の学生有志です。

去年、県から貧血予防のレシピ考案を呼びかけられ、3月に2種類を完成させました。なぜ貧血予防かというと、『献血』と深い関係があるんです。


県赤十字血液センターによりますと昨年度、献血を申し込んだのに献血できなかった人が1万262人いました。そのうち、70パーセント以上が貧血が理由だったのです。

【県赤十字血液センター 献血推進課 佐藤優吾さん】「せっかく来ていただいたのに献血が出来なかった場合、それ以降、献血に足足が遠のいてしまう可能性もあるかなと思われるので、健康に留意して献血に来ていただければ」

【調理中の学生は】「切り干し大根と小松菜のごま和えを作っています」

【調理中の学生は】「この料理のポイントは小松菜に含まれるビタミンCが切干大根の鉄の吸収率を上げる」
貧血予防の特別メニューを食べたのは新潟医療福祉大の学生たちです。

県内の献血者は10代、20代が少なく、赤十字社が大学に献血バスを出すのを前に、献血に興味を持ってもらうとともに健康な体作りをしてもらおうというのです。

【参加した学生は】「(献血に)1回は行ってみたいと思った。誰かのためになるなら」

【参加した学生は】「おいしかったです。自分が使わないような食材が多かったので取り入れるのが必要と思った」

【新潟医療福祉大 健康栄養学科 鈴木一恵 教授】「鉄の吸収を良くするためにビタミンCを摂ったり、タンパク質の多い食事をとなると、やはりいろいろなものを食べる、多様な食品を食べることがとても重要なので、日ごろの食事の中で工夫していただきたい」

疲れやすさや、めまいなど様々な健康障害も引き起こす『貧血』。バランスのいい食事でしっかりと予防し、献血で命のリレーをしてみませんか。