8月の大雨で土石流の甚大な被害を受けた、新潟県村上市小岩内集落の住民を対象にした仮設住宅への入居が13日から始まり、被災者は生活用品を運び入れるなどの引越し作業に追われていました。


住宅が大規模半壊し建て替えを決めた松本一成さん(59歳)も、新潟県が村上市荒川地区に設置した仮設住宅に家族4人での入居を決め、生活用品の搬入などに汗を流しました。


【松本一成さん】「やっとこれで普通の生活が…。風呂もあるし」

被災後は両親の安一郎さんらは避難所で生活していたため、家族がそろっての生活はおよそ1ヶ月ぶりとなります。


【松本一成さん】「顔を見ながら過ごせるというのは安心ですね」

その上で、「これから家の修理や建て替えでもお金がないと何もできないので、もうちょっと援助が必要になってくると思いますね」と住宅再建への支援も訴えました。


家族6人ではじめる慣れない生活への不安を口にする方もいました。


【須貝正也さん】「中学3年生の娘は受験勉強ですし、仮設住宅はどうしても生活音とか、勉強に対してのプライベート空間としては…」


全部で37棟の『応急仮設住宅』はコンテナ型で、被害が大きかった小岩内集落の33世帯が入居します。一棟あたり最大4人が入居でき、テレビなどの家電製品やキッチンが備え付けられている他、防寒対策として窓も厚くなっています。

【村上市都市計画課 大西敏課長】「予約新しい生活が始まるということで、ライフスタイルもだいぶ変わるのかなと思いますけど、早くこちらの方に慣れて生活をはじめていただければ」


新潟県では、仮設住宅の入居期間を最大で2年間予定しています。