【坂牧颯人さん】
「軌道に乗ってきた中で、『よし太鼓で俺もやっていけるぞ』と思った矢先のけがだったので、先が見えなくなったというか、もう(鼓童の)メンバーにはなれないんだなって、ちょっと諦めたというか、大きい挫折を味わいましたね」

佐渡から地元の山古志にUターンし、2019年に坂牧さんは和太鼓奏者として生きていくことを決めました。
「中越地震がなければ、今こうして『和太鼓奏者・坂牧颯人』はいなかったと思うんですよね。(中越地震で)被災して、自分でつらい思いを経験して、東日本大震災の惨状を見て、『自分もなにかしたい』と…」
県内各地での演奏のほか、大学での講義や作曲など日々、活動の幅を広げています。

【来場者】
「山古志からこんなにすばらしい人が出るなんて夢にも思いませんでしたよ。こんなことを知ったことがうれしくて」
「心臓がずんずんと来るような感じで。中越地震の当時、小学1年生だった人がこんなに立派になって子どもは強いなと。負けていられないなと」