鬼ぐるみは食べられる部分が少なく、加工に向いていないこともあり、市場にはほとんど流通していません。その希少性、そしてなによりも美味しさに、柳沼さんは目をつけました。

柳沼陽介さん
「こんなに自然に、天然に、山のくるみが豊富にあって、これがちゃんと流通するように整えることができれば、すごくチャンスもある」
地域資源を活かした特産品づくりで、まちを元気に!
柳沼さんは阿賀町でのチャレンジを決意し、地域の人と一緒に商品化に取り組むことにしました。今では50人ほどの協力者がいて、地域に仕事もできました。

鬼ぐるみを収穫する井上勝雄さん(83)
「人の役に立ってるなんて考えてないけど、やっぱり好きだからよ」
柳沼陽介さん
「うん、好きなんですね」
まだ知られていない“山の宝”を発掘し、消費者へ届けようと、柳沼さんは地域商社も営んでいます。
