8月上旬の記録的な豪雨に見舞われた新潟県村上市や関川村では、今後浸水被害にあった住宅の応急工事が行われます。
関川村では17日、業者を対象に専門家が正しい工事の方法や修理の際の注意点などを説明する講習会が開かれました。
この講習会は関川村の建築業者らを対象に村が開催したもので、住宅の応急工事に詳しい専門家が講師を務めました。
今後、被災者住宅応急修理制度のもとで市町村が依頼した業者が被害を受けた住宅の『応急修理』にあたります。その際、正しい方法で安全に修理してもらうことが狙いです。

【信州大学工学部 中谷岳史助教】「2週間程度で生物汚染が顕在化します。まさに今カビが爆発的に増えているところ」
住宅は、浸水してから48時間が経過するとカビが急激に増えるため、作業中はマスクやゴーグルなどが必要だそうです。また、高圧洗浄機で泥などを洗い流す際は時間をかけると木材が削れてしまうため、できるだけ短時間で行った方がいいというアドバイスもありました。

【建物修復支援ネットワーク 長谷川順一代表】「通常の大工の業務と異なる段取りを踏まなければいけない。安全安心に家を直して、我が家に戻っていただくということで大事な役を担うのが大工。スムーズに被災者に対応ができるように目指しての説明会です」
【参加した業者は】「壁自体も関川村というのは、土壁だったり大壁だったりいろいろな家によって全然種類が違うので、その家に応じて対応していきたい」
講演した専門家は、村上市でもこうした講習会を開催し関係者にノウハウを伝えたいとしています。