青森県の伝統工芸「津軽塗」をはじめとした『日本の漆文化』を支える漆の自給率は5%とされ、増産が課題となってます。こうした中、平川市の事業者が地元産漆を有効活用した商品を開発しました。

新商品「きりんうるし茶」は、漆の苗を生産する過程で、通常であれば廃棄する発芽しない種を焙煎したお茶です。

種には「かぶれ」の成分がないほか、含まれているロウを徹底的に除去し、青森ヒバで燻製することで香り立つ・やさしい味わいに仕上がってます。

開発したのは平川市の就労継続支援B型事業所「きりんの里」です。漆の苗木の栽培や障がい者の雇用を目的に「きりんうるしプロジェクト」を行っています。

「きりんうるし染め」は、樹液を採ったあとに廃棄される漆の木を再利用して染めたもので事業所利用者の手編みです。

就労継続支援B型事業所「きりんの里」 小林真弓プロジェクトリーダー
「一から最後まで全部関わって、納品とかもすべて利用者さんが行っているものです。なのでそういう背景も知っていただきながら手に取ってかわいいなとか食べてみたい・飲んでみたいと思ってくれればうれしい」

「きりんうるし商品」は平川市のレストランや大鰐町の交流センターなどで販売されています。