「ギブミーチョコレート」「ギブミーキャンディー」
任務の合間に見せたアメリカ軍兵士たちの『ある行動』

金澤緑さん(86)
「子供たちが集まって『ギブミーチョコレート』や『ギブミーキャンディー』と手を出すとくれる。うちの親は、『戦に負けた』。『人様に手を出して物をもらうのはとんでもないことだ』『絶対もらってはいけない』と言うので、もらったことはない。(自宅の)塀に節穴がある。そこから見ていた」

アメリカ軍は兵士たちの装備が充実している一方で、青森市民は戦後も苦しい生活が続きました。物資は世帯ごとにわりあてられる配給だけでは足りないため、道端にできた闇市で購入するなどしてようやく、日々の暮らしを成り立たせていました。

金澤緑さん(86)
「生活の質が全然違う。戦は絶対だめだと思います」

アメリカ軍による青森進駐。
そこで青森市民に突きつけられたのは『敗戦』という現実でした。

#2では、アメリカ側の証言を紹介します。アメリカ軍の将校が残した青森市の写真。その写真にうつった子供との関係。そして、将校が目の当たりにした戦争の傷跡が残る青森市民の生活とは…。【#2はここから】