青森県外ヶ浜町にある米粉を使ったスイーツの店「カンパーニュ」
一番人気のシフォンケーキは米粉3に対して小麦粉1の割合です。

「しっとり」「もちもち」のシフォンケーキ


※カンパーニュ 金澤美加子さん
「米粉を使った方がしっとりしている、お菓子にしたときに。なので私は小麦100%のお菓子よりも米粉が入ったお菓子の方が好きです」

米粉を使ったほうが「しっとり」するという。


米粉スイーツの販売は13年前に始め、最近では、小麦アレルギーへの対応も増えていると言います。

※カンパーニュ 金澤美加子さん
「誕生日のデコレーションケーキの依頼を受けていて、小麦アレルギーがあるので、米粉100%でスポンジケーキを作ってくださいという方が数名いる」

米粉には、小麦に代わる可能性があるのでは?

十和田市にある精米工場で尋ねてみました。


※丸井精米工場企画営業部 丸井可朗部長
「パンとか麺とか新規用途に向けた米粉を作るとすると、一度米を洗って濡らしてから製粉しないといけない。そのために乾かす装置も入れなければならず、製品単価がどんどん跳ね上がっている状態」

一度濡らしてから乾かすためのコストがかかる


農林水産省が昨年度行った調査によりますと、1キロ当たりの業務用の価格は小麦粉の110円に対し、米粉は120円から390円と場合によっては4倍近い価格に。
原価は、ほとんど同じですが、製粉コストがかさんでいます。


その要因には、コメは固いため、小麦粉のように粒を細かく、表面をなめらかに仕上げるのが難しく、大量生産できないという技術面での課題があります。


※丸井精米工場企画営業部 丸井可朗部長
「米粉の中でも、パンとか麺に向けた新しい品種がどんどん開発されていけば、新しい道が見えるのではと思います」