止まらない物価の上昇によって、6月から7月にかけての2か月だけでも約3000品目の値上げが予定されています。
中でも、「小麦」の影響は大きく、そこで注目されているのが米粉。
小麦の代わりとして広がるのか今後の可能性について取材しました。

7月1日、県民の誰もが知っているであろう“あのパン”が値上げされます。

青森県民のソウルフード 「イギリストースト」


それは、「イギリストースト」。たっぷりのマーガリンにまぶしたグラニュー糖のシャリシャリ食感が人気の半世紀以上にわたって愛される菓子パンです。

製造している青森市の老舗「工藤パン」は、7月1日の出荷分から6円上げて136円にすると発表しました。
一部菓子パンが平均3.3%、食パンは平均7.4%、引き上げられます。


※工藤パン管理本部 平井典勝部長
「一部の製品の値上げだけでなんとか踏みとどまろうとしていますが、実際のところは厳しい。本当は全品上げたいのですが…」

一部の製品の値上げで踏みとどまってほしいが……


背景にあるのは、世界的な小麦の価格高騰。国内流通量の8割以上を占める輸入小麦の政府売渡価格は4月に主要銘柄平均で17.3%引き上げされました。

日清製粉・ニップン・昭和産業の大手3社も「値上げ」


この影響で業界大手の3社は、6月20日から業務用の小麦粉を25キロあたりで最大385円値上げ。

年間約3300トンを使う「工藤パン」には大きな損失です。

※工藤パン管理本部 平井典勝部長
「極端に言えば(原価率の高い)食パンをやめてしまうとか、あとは適正な価格に上げていくしかないが、内部努力で生産性を上げるとかでカバーするしかないのかなと思っている」

こうした中、注目されているのが米を砕いた「米粉」

農林水産省によりますと、米粉の今年度の需要量は4・3万トンと過去最多を更新する見通し。
米粉の利用拡大を図る法律が施行された2009年からの第1次ブームのピークと比べ、1.7倍に伸びています。


「しっとり」や「もっちり」の食感で徐々に人気を集め、いまは、第2次ブームが起きています。