※「温泉もやしです。」

大鰐町で特産の「温泉もやし」を使ったラーメンが人気の山崎食堂を訪ねました。飲食店での感染対策基準が緩和され、2月にテーブルからパーティションを撤去しましたが、すぐ処分する決断には踏み切れなかったといいます。

※山崎食堂 山崎孝二店主「お金もかかるし、困った。まだ使うかもしてないし」

悩んだすえ、山崎さんはパーティションを処分するのではなく活用する道を選びました。

※須崎記者「感染対策のため卓上に置かれていたパーティションは店頭の案内板に生まれ変わりました」

パーティションは、大きさが半分ほどになって山崎さんの顔とコメントが印刷され、店の外からラーメンの販売状況が一目でわかる案内パネルとなりました。

※山崎孝二店主「再利用できてうれしい。コロナ禍で使ってきて愛着が涌いた」

案内パネルを製作したのは弘前市の印刷会社です。

「遮る」から「繋ぐ」モノへというテーマで再利用しているという

※アサヒ印刷 齊藤元 専務「パーティションを邪魔者をじゃなくつなぐ役割に」

アサヒ印刷は廃棄物を資源として有効活用する「アップサイクルプロジェクト」に取り組んでいて、アクリル製のパーティションであれば、案内パネルのほかにもキーホルダーやアクリルスタンドに生まれ変わらせることができるといいます。

※アサヒ印刷 齊藤専務「他社でもできるのではあれば、どんどん真似して展開してほしい」

コロナ禍で重宝されたパーティションはアフターコロナでお役御免ではなく、再生する方法が広がりつつあります。
もし、どうしても廃棄せざるを得ない場合、青森市は、家庭では「プラスチックごみ」の回収日に廃棄、事業所では「産業廃棄物」として専門の処理業者に委託する必要があります。

ただ、国の通知にもとづいて各自治体は再利用やリサイクルを検討するよう呼びかけています。

※青森市廃棄物対策課 岩田司さん「リユースでもう一度使う、もしくは資源としてリサイクルに回すことを検討したうえで、廃棄物として処分するのであれば許可をもっている業者に委託してください」

大量廃棄が心配されているパーティション。感染が再拡大した場合の対応やリサイクルを検討する必要がありそうです。

県内10市の状況