とまどいからのスタートでしたが、ニカラグアはWBCにも出場するなど野球が盛んな国。日本と変わらず指導をする中でまた新たな思いを抱きました。
※阿部翔太さん
「ニカラグアには野球を学ぶ性別は男だという概念があった。女子でも野球を学びたいという子たちがいる。それを知った時に女子というだけで野球ができないのかと」
阿部さんはニカラグア野球連盟の協力のもと普及活動に取り組み派遣から1年後には女子リーグを創設。去年、国内全土を対象にした初めてのトーナメントが開かれるまでになりました。
※阿部翔太さん
「日本と中南米の懸け橋になることが僕の役割」

さらなる発展を見据えて今年はニカラグアの選手たちを日本に招きました。全員が初めての来日でしたが先だって訪れた福島でも選手たちに緊張の色はなく日本の選手たちと交流を深めました。

※ニカラグア女子野球選手 リスカさん
「日本の女子野球選手をものすごく誇りに思う。いろいろと野球を学べて感謝している」

※ニカラグア女子野球選手 ラキアさん
「学んだことすべてが美しかった。初めてのことを学べたのが良かった」

ニカラグアで女子野球が産声をあげてわずか6年。国からの支援もあり、女子野球人口は200人から400人にまで増えました。阿部さんは将来的にニカラグアの選手が日本の女子野球に挑戦する環境をつくる目標とともに、もう1つ大きな目標があります。

※阿部翔太さん
「日本の女子野球選手が世界に目を向けないと(世界の)女子野球界は発展しない。世界に向かって日本の技術を発信したり現地に飛び込んで普及をする。そういう気持ちを持った選手が一人でも増えたらと思って彼女たちを連れてきた」

ニカラグアから始まった女子野球の振興。阿部さんは、野球を通しての国際交流でつながる世界を見据えています。
