青年海外協力隊の活動でニカラグアで女子野球の普及に取り組んだ青森市の阿部翔太さん。阿部さんはその後も活動を続け、4月からニカラグアの選手3人を国内に招いています。阿部さんが抱く国境を超えた目標とは。

慣れない手つきで琴に挑戦しているのは、ニカラグアの女子野球選手です。リスカ、ラキア、グリセルダの3選手は8日、青森市の高校を訪れ日本の文化に触れています。

琴に挑戦するニカラグア女子野球の選手たち

8日から1週間、青森県内に滞在して女子野球選手や子どもたちとグラウンドで野球を通しての交流も図ります。初めて来日した彼女たちと日本を結んだのが2016年に青年海外協力隊で赴任した青森市の阿部翔太さんです。

※阿部翔太さん
「合格通知書が届いたらニカラグアって書いていた。ただそれだけのご縁。世界地図を見てアフリカ大陸を見たらニカラグアがなかった。まったく逆の中南米に位置していて「どこここ?」から始まった」

ニカラグアは日本から約1万3000キロ離れた中米に位置しています。人口660万人ほどの決して豊かではないこの国に阿部さんは野球指導員として派遣されました。

※阿部翔太さん
「僕のスーツケースを奪い合う。盗まれたと思ったけど結局、チップをもらうために色々な人が来た。その時点でカルチャーショックだった」