県高野連が「運営の偏り」を見直し理由の1つに挙げるように野球の試合には選手のほかにさまざまな形で試合を支える「補助生徒」の存在が必要となります。

※アナウンスをする生徒は
「春の大会・夏の大会で1、2回ぐらいしかアナウンスの機会がない。アナウンスが好きなので回数が増えてうれしい気がします」

球場のアナウンスや試合前のグラウンド整備、試合中に球審にボールを渡しに行く役割も生徒たちが担います。この日は試合経過を伝える電光掲示板の操作も練習していました。

※電光掲示板を操作する生徒は
「PCとかSBOを経験して次の大会に向けていい準備ができた」

現場の指導者も高野連の方針に理解を示す一方で懸念する点もあります。

※三本木農業恵拓 佐々木潤監督
「正直春は仕方ないかなと何年か前から話が出ていたので。秋は…検討の余地が必要と思います、個人的には…。やっぱり人数少なくても秋は選抜(甲子園)につながる大会なので」

「全県大会」移行に向けた地区独自の動きもある中で、青森県高野連は2022年12月の常任理事会で決めた方針を転換。選抜出場にもつながる秋の県大会については日程や会場は未定としながらもシード校を決めるリーグ戦を実施する方針を固めました。

※青森県高野連 玉熊康成理事長
「試行錯誤していく中で改善できればと考えている。運営側は選手ファーストはもちろんですが大会を運営できることを確約しながら進めていかないとそれこそ選手に迷惑がかかる。そこをふくめての選手ファーストなのかなと思います」

「選手ファースト」とは何かー。現場の指導者や運営側もより良い形を模索する日々が続きます。