このように近年、花粉が増加傾向にある理由のひとつとして「夏の気温上昇」が関係しているといいます。前の年の夏の気温が高いと翌年の花粉の量は、多くなることがわかっています。また、花粉の量が増えて花粉症の人も増加して、スギが原因の花粉症はこの20年ほどで約2倍になったとも言われています。

年齢別に見てみると10年ほど前は30代以上での発症が多かったものの、最近では20代以下でも花粉症の人が増えています。去年までは何の症状もなかった人も今年は花粉症になってしまうかもしれません。

花粉症が起こる仕組みは体の中に花粉が入ることでリンパ球がはたらき、花粉に反応する抗体を作ります。この抗体が鼻の粘膜にある“細胞”と結合することでアレルギー反応を引き起こす準備状態がつくられます。ここに花粉が入ってくると炎症を引き起こす物質が出て神経や血管を刺激し、花粉症の症状があらわれます。まずは帰宅したら、上着は家の前で軽くはらって花粉を落として中に持ち込まないようにし、体を準備状態にしないことが大切です。準備状態になると体調の変化などさまざまな要因が積み重なって発症するといいます。

※青森県花粉情報研究会 松原篤会長
「とにかく症状が出始めたら(薬を)すぐに飲むとかあるいは、花粉症とわかっている方は花粉が飛ぶぞと言われたら飲んでもらいたい。もうそろそろ我慢しきれなくなったから薬飲もうとしても、すでに敏感な体質になっているので薬が効きにくくなる」

青森市のドラッグストアでは…

※ハッピードラッグ青森西大野店 上平千佳子店長
「こちらが花粉症対策コーナーです」

花粉症対策の飲み薬や洗眼薬など約60種類の商品が取り揃えられています。

※ハッピードラッグ青森西大野店 上平千佳子店長
「こちらは去年すごく売れたものでお顔や髪の毛にスプレーしていただくことで花粉の付着を抑制してくれるものです。その他に目を洗う洗顔薬も売れていて、さらに外出先でも洗眼できるという携帯に便利な点眼型の洗眼薬というのもございまして、とても人気です」

花粉症対策グッズ

外出するときにマスクや花粉対策のメガネをつけて花粉をしっかりガードすることも大切です。

※今野七海記者「顔との隙間が少なくて、花粉の侵入を防げそうです」

天気が良く風の強い日には飛散する量が多くなるので、事前の対策、そして天気予報や花粉情報に注意してつら~い花粉の季節を少しでも快適に過ごしましょう。